2007年4月18日 (水)

HGUCジムキャノン その2

気泡埋め~

  …の前に、やらなきゃいけないことがありました (^^;

パーティグライン消し。


パーティングラインを消して、離型剤を落として、それから気泡埋めです

離型剤を落としてからパーティングラインを消す手順をとる人もいますが
私の場合、パーティグライン消しが先です

特に理由は無いのですが、そのほうが離型剤の付いた面もある程度先に削れるので、
なんとなくお得感があるっぽい気がする …とか
内部のキシレン成分を少しでも早く揮発できるっぽい気がする …とか
気分的な問題なので… (^^;

離型剤落とすときに削りカスも落とせて、手間が減る… ってのはあるかも?

(離型剤とキシレンについては今後解説します)


パーティングラインとは、
成形型の分割面の跡が成形品のほうに線状に残ったものです
(プラモデルも含め、未加工の成型品には特殊な場合を除いて全てに発生します)
パーティングライン
判りやすくマジックでなぞってみました

これを紙ヤスリなどでパーツごとにちまちまと消していきます

広い面にパーティングラインがある場合、『線を消す』 と言うよりも、
『線のある面を全体的に少し削って平らにする』 ほうが楽です

組み立て後に見えなくなる部分は消しません  無駄なので
(どの部分なのかは、仮組みの際にチェック済み)


大手メーカーの商品や、
個人やサークルの商品でも大手製造業に生産依頼した商品でしたら
最近はあまり見かけないのですが、
古い商品や個人で成形した商品では
パーティングラインどころか成形ラインで大きくズレてる場合もあります

  無理矢理削ったりしてごまかすか
  パテ盛って、削って、パテ盛って、削って… を繰り返して直すか
  似たような素材やパーツを探して取り替えるか
  あきらめて一から作り直すか… などなど 

…しかありません

これがずっとガレージキットを敷居の高いものにしていた
原因のひとつなんですよね…(^^;
 
 
 
あと、パーティングラインではないのですが、
鋭角に彫られた細いラインに起こりがちな問題
    ↓
波状に変形したライン<br />
線がウネウネと波うっているのが判るでしょうか?

これは同じ型で何回も成形してるうちに型が変性劣化したために起こります
起こりやすいのは上記のような細くて鋭角な谷間状のライン

逆に言えばこの部分の成形型は 『薄くなった山型状のライン』 であるため
薄いがゆえに型全体よりも早く劣化してしまう部分なのです

もちろん、メーカーさんがこうなった段階で型を破棄して、
新品の型に取り替えてくれれば何も問題は無いのですが、
たぶんメーカーの採算が取れなくなるか、商品定価がもっと高くなります

   ここはユーザーのほうで諦めましょう(笑)

まあ、この程度のものならば
デザインナイフの先でなぞるように削ってやれば、ある程度直ります
おおまかだけど消える
力を入れすぎないよう、イッペンにやろうとせず少しずつ …がコツ

ちなみにパテ等で修正しようとすると、
パテ盛って、削って、パテ盛って、削って… の地獄を味わうことになります  たぶん。
 
 

というわけで、これからパーティングライン消し作業なのですが
手持ちの紙ヤスリがほとんど無いので、今日はここまでっ!

   明日買わなきゃ…

 

パーティングラインを全て消し終わったら、次の更新をします
たいした作業量ではないので、そんなに先ではありません  たぶん。

 

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2007年4月16日 (月)

HGUCジムキャノン その1.5

日本の防衛予算が幼女につぎ込まれてるのを横目で観ながらヤスリがけ…
プラモ部分の継ぎ目およびパーティングライン消し終了。

最終的に見えなくなる部分はヤスってないです

というわけで、初心者向け工作紹介の番外編です

今回は全塗装を行うので、継ぎ目やヒケ(ヘコみ)が埋まってさえいれば、
跡が残っても気にしないスタンスでしたが、意外と綺麗に仕上がりました


接着には溶着速度が比較的速い流し込みタイプのセメントを使用し、
10~15分ぐらい放置した後にヤスリがけ

ヤスリがけ後に残った隙間は瞬間接着剤を流して埋めて、更にヤスリがけ

#600で大まかに整えて、#1000で仕上げてます

 

ちなみに塗装をしない場合は、パーツの接着面にたっぷりセメントを塗って、
やや半乾きかな~?という状態で再度セメントを塗ってパーツを合わせて、
溶けたプラが圧力で表面ににじみ出てくる程にぎゅ~っと圧着、
輪ゴムやクリップバサミ等で圧力をかけたまま固定して2~3日乾燥後に
ヤスリがけで仕上げるという方法(工作の基本中の基本)をとっています

こうすれば溶けたプラが 『素材とほぼ同色のパテ』 の役割をするので、
素材の色を活かした仕上げが出来ます

 

瞬間接着剤を使う(または併用する)と、埋めた部分の色が違ってくるので
素材の色を活かした仕上げが出来ない場合がありますが、
塗装する事が前提の場合、迷わず瞬間接着剤を使ってます(作業が早くなるので)
もちろん隙間がよほどデカイ場合は普通にパテで埋めますけど

私がよく使ってるのは x3G高強度  強いし、安い(1本あたり150円)
 

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2007年4月15日 (日)

HGUCジムキャノン その1

例の 「ジムキャノン改造パーツ」 が届きました。
さっそく魔窟からHGUCジムを1個引っ張り出して仮組み

さっそく仮組み

失くすと嫌なので細かいパーツはまだ取り付けていませんが、こんな感じ
アウトライン
HGUCジム自体は
両腕と腹~膝部分のボディとサンダル(?)と銃と各ポリキャップしか使いません

ランドセル、砲身部品、右手の指、膝アーマーは瞬間接着剤で仮付けしてますが、
そのほかの部分ははめ込み、または載せているだけです
実際、このまま持ち上げると膝から下が地面に残ります(笑)

 

最近は素組みどころか、パチ組みしかした事がない人も多く、
ガレージキット』 というだけで、敬遠する人も多いみたいですが、
特にメカ物に関しては、実はそんなに大変なものではありません

とはいえ、いきなりフルキットを組もうとするのは無謀ですので
このようなプラモデルの改造パーツ系から始めるのが良いかと…

特にB-CLUBの改造パーツはプラモデルの可動を活かした設計で、
その中でも特に1/144スケールは保持力も高いので超オススメです!

 

というわけで

せっかくですので、初心者向けにジムキャノンの作り方を
何回かに渡って、順を追って紹介していこうかと(^^

順を追うにしても、ここまで組んじゃってるので
基本的な工作方法の紹介がメインになるかと思います(笑)


まずはパーツ状態を見てみます…
ランナー状態
ガレージキットのパーツ状態は概ね、こんな感じです
なんとなく大変そうですが、
冷静になってよく見ると、さほどプラモデルと変わりません

むしろプラよりもやや軟質なので、切り取りや加工も楽チン!
思ったよりサクサク作業が進むのでビックリするかもしれません(^^

プラモデル同様、パーツからやや離れた部分で切り離し、
デザインナイフ等で整えて仕上げます

 

レジンの流れ込み口(湯口)以外にも、空気(気泡)の抜き口が
思わぬ部分にあったりしますので、これもデザインナイフ等で
丁寧に切り取り、仕上げます
気泡抜きの処理
画像右のオレンジに塗った部分が気泡抜き口です

 

初心者が特に大変だと思っちゃう部分…
そのひとつにパーツの歪みがあります
パーツの歪み
実際、ランドセルの左側に付く装甲板(画像左)は歪みが酷く、
また、画像では判りづらいですがキャノン砲身後部も微妙に曲がっています

製造段階で、レジンが温かく軟らかいうちに成形型から引きはがすため、
棒状のパーツや板状のパーツなどに歪みが生じる場合があるのですが、
これを直すのは意外と簡単

   熱湯の中に漬け込みます  または煮込みます
   (※ 熱湯を使いますので、やけどに注意)

ほとんどの場合、これだけで元の形に直ります
レジンは100℃程度の熱では溶けたりしないので安心して下さい(笑)

どうしても直らない場合は更に手で矯正しつつ、そのまま冷まします
(※ 熱いパーツを触ることになりますので、やけどに注意)

 

次回は気泡処理とか色々… (4/18頃予定)
 

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